昨日は家の近くのホールで行われた日本フィルハーモニー交響楽団の公開リハーサルに行ってきました。
このリハーサルは3/5、3/6にサントリーホールで行われる定期演奏会のリハーサルで、3曲演奏を予定している中、今回は1時間の公開リハーサルの中でショスターコーヴィチ「室内交響曲op.110a」とベートーヴェン「交響曲第6番《田園》へ長調op.68」の一部を聴くことができました。
30分前に会場に入ったら、演奏者の方々がジーンズなどのカジュアルな服装で個人練習を行っている最中でした。そして時間になると指揮者の方が登場し、リハに入りました。
今回の指揮者のカーチュン・ウォン氏は2016年グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝、現在世界が最も注目している若手指揮者とのこと。
私は今まで指揮なんて全く興味がなかったのですが、彼の指揮を見て魅了されてしまいました。全身を使って表現し、パッションと生命力に溢れた指揮、しかしながらソフトな優しさ、繊細さも兼ね備えているように感じました。また、オーケストラのメンバーへの指示はほぼ英語だったのですが、ユーモアや暖かみが感じられ、人柄の良さが滲み出ていました。
私はクラシックコンサートには何度か行ったことはありますが、ここまで指揮者に注目したのは初めてです。YouTubeで彼の指揮する演奏を探したのですが、やはり何か訴えかけてくるものがありました。彼のおかげで、他の指揮者の動画も見ることができ、同じ曲でもそれぞれ指揮の仕方が全然違っていて、大変いい勉強になりました。今度クラシックコンサートに行く際は指揮者だけに注目してみるのも面白いなと思いました。
カーチュン・ウォン氏と日本フィル交響楽団の皆様、今日の演奏の成功をお祈りしています。